○ヒナヒナ作戦・注意事項○ 最終更新:2008.5.17

「ヒナはどこで入手出来ますか?」「ヒナはどうやって育てればよいのですか?」そう言った質問をよく見かけます。
まあ、あいさつも出来ていて きちんとされていたら 丁寧に答える事もありますが
「育て方は、調べてから買いに行け」と、ワタシは言いたい。
人工孵化も詳しいサイトはよーさんあるし。
「調べていて、ここに来た」
はっはっは…でも、ウチは親バカっぷりな飼育を見せびらかしているサイトだ。
ウチのまねして、病気にでもなられたら責任は取れんので 自己責任と言っているのだ。
まぁ、それでも…大事なヒナヒナを死なせてしまわないために、今までに得た知識などを語っておきましょう。



○サーモスタットは専用機を使え。
専用の孵卵器なら、そんなもん要らんが アンカとかヨーグルトメーカーとか“本来の用途からはずれた使い方”を
する場合、その機械に内蔵されているサーモスタットは信用してはいけません。
かなりの確率で、暴走します。
専用機を使っても、使い方によっては 死ごもりや煮卵を作ってしまう事になります。
孵ったヒナを育成するお部屋でも同じどす。これは、後で語るので割愛しますが。



○転卵
4〜8時間に1回やっていれば良いと思いますが、自動転卵装置(笑)を自作した場合
湿度に気をつけましょう。うっかりしてカラカラにしちゃった事があります。湿気ムンムンのサウナにしちゃった事もあります。
(それでも1回の孵化作戦で、1つは孵っているのは凄い話ですが…)
ウチのやり方を参考に、フードタイマーをわざわざ買って作っている話を聞きますが
あれは“使っていないのが転がっていた”ので使ったんで(^^;)他に良いものあるかも知れんから、買う前に考えようね。
結構高いでしょ…あんなんでも。


○孵卵器と育雛器は分けろ。
そのまま一緒にしているのをよくみかけます。室温が高い部屋なら平気かも知れんが
孵ったらすぐに保育室みたいなんを作って分けましょう。
第1期はすぐに分けなかった所為で、残り全てが死ごもったのだ。



○生後10日は気を抜くな。
っつーても、生後3週間以上たったヒナを、事故で亡くす場合もあるんで
小鳥は簡単に死んじゃう、か弱い生き物です。ちょっとした注意が事故を未然に防ぎます。
(事故っても生き延びる事もある。その仔の運次第…かも知れない)


  ◎育雛室参考例◎

各家庭の室温や環境等にも左右されますので、この育雛室の真似をしても
同じように育てられるとは限りません。参考程度になさるようお願い申し上げます。



・溺死防止対策
ペットボトルのふたを水入れに使う場合、すぐに蒸発してしまうので
タンクを使う事が多いでしょう。飲み口に小石やスポンジなど入れて ダイブ出来ないようにしておきましょう。
入れすぎて、水が飲めないようにしてはいけません。
(ペットボトルのふたにも、切れ目があって水が漏れたり 内側に突起があって 足を怪我する事があります。無いモノを選びましょう)


・凍死&熱中症対策
冷えて死なせない為に、温度は38℃前後。育つに従って温度は下げていきましょう。
凍死が怖くて暖めすぎるケースもあります。またサーモスタットの暴走もあるでしょう。
その為には“少し涼しい場所”を作っておきます。ヒナは寒ければ暖かい場所、暑ければ涼しい場所に自分で移動します。
だから床は全面暖房にしないで、少し暖まらない場所も必要です。
暖かい場所とそうでない場所とフリースボンボンで、快適な場所を選べるようにしてあげると尚良いでしょう。
(フリースボンボンを用いる場合、新品や伸縮性の高いモノで細かい繊維がヒナの目に入ったと言う報告もありますので 使い古し等がオススメです)


ヒナヒナ物語で書いたように、ウチでは上から電球 下からシート式ペットヒーターで暖めたので
身体が濡れてもすぐに乾いて死に至らなかった事が何度もあります。
その場合も床と床から少し上と、2ヶ所に温度計を設置して温度を見ています。
床だけ暖かくても、ケース全体が20℃とかでは冷えてしまいます。逆もヤバイでしょう。

(電球だと夜も明るいです。明るくてもヒナは眠たければ眠りますが、夜鳴きするので
人間と同じ部屋で寝かすと辛いかも知れません)
ちなみに4月に生まれたヒナは、単独でも夜電球無しのシートヒーター+フリースボンボンで過ごせました。

適度な湿度も必要です。…が、当家はフリースボンボンを使っていたので 身体の乾燥を防げたのでしょう。
母鳥が育てた場合も 母親の羽の内側や、お腹の下にいるので 乾燥しませんので
乾燥が原因で亡くなった仔は居ません…ので、どの位必要か 分からないので他でお調べ下さい。


・ヒーターについて
シート式(床暖房タイプ)の場合、ごく稀にお尻でウ○コが固まり 詰まってしまう事があります。
その際は その方式のヒーターの使用を中止し、電球式や遠赤型(非常に高価です)に変えるか
まめにお尻に付いたウ○コを、お湯で温めたティッシュ等で拭き取ってあげて下さい。
放置すると 危険です。

また、使い捨てカイロは 密閉に近い状態の場合 酸欠になります。
育雛時は元より 通院時に使用する場合も、注意が必要です。


・餓死させない為に
生まれて3日は食べなくても生きていけますが、食べさせなくても良いという訳ではありません。
最初から粉末のエサを与えています。病鳥、もしくはどうしても粉を食べない場合 水を足して練り餌にしてあげます。
(育雛用のケージは高温多湿の為、水分の多いエサは傷みやすく 雑菌が繁殖しやすいのです。そのう炎の原因にもなります)
指に付けてつつかせるか、色々やってみてください。指やタッチペンのようなもので、とんとんと叩くと寄ってきたりします。
(ウチでは翌日には自分で食ってくれたので、苦労しませんでしたが)



・何を食べさせるか
幼少時の栄養状態は、一生を決めるものですので いい加減な物は与えない方が良いです。
当初はラウディブッシュ・ブリーダータイプミニ を粉末にしたのを与えていました。これを採用している方は多いでしょう。
現在はタイデスさんが、ウズラヒナ用のエサを販売しています。幼少時に必要とするタンパク質をはじめとする栄養分など
考慮されており 有用微生物を含み、免疫力UP等の効果もありますので オススメです。


用意する量の目安は「5羽で5週間1kg位」但し、こぼす量が少ない場合です。たくさんこぼしてロスが多い場合、もっと必要です。
タイデス社のエサの場合 賞味期限は3ヶ月、開封後1ヶ月です。ヒナ用は生後5週間位まで与えると良いでしょう。

他には野鳥用の粉のエサを水で溶いたのを、与えている所もあるようですが
うずらに練り餌は必要ありません。うずらは生後まもなくでも、自分で飲み食いします。通常は、粉のまま与えて下さい。
練り餌は自分で飲み食い出来ない、病鳥や給餌を受けて育つ種のヒナにに用いる方法です。キジ科のヒナには用いません。
豆腐も喜んで食べますが、ウチではそのうが膨らみすぎたりしたので 他のもあげています。(食滞のような症状になります)
その際 食べたエサをきちんと消化しているか、出来るだけ様子を見ながらエサを与えて下さい。常に膨らんでいる状態を放置した場合
食滞(食べたエサが消化されないうちに 次のエサを摂取した状態が続く事、そのう炎の一種)になってしまいます。



・単独飼育と集団飼育時は、食べる量が違う?
単独飼育の場合、競争相手が居ないので のんびり食べ、成長もゆっくりです。
しかし、集団だとみんなもの凄い勢いで食べるので 成長が異様に早くなります。
でも、心配しないで下さい。最終的には、それなりの大きさになります。



・ヒメウズラマスターのスペシャルドリンクについて。
=画像掲示板488より抜粋=
弱ったヒナを救うには餌を変えている時間的余裕は無いですから、直ぐに100ccの水に対して約2gの「ブドウ糖」と小さじ一杯の「オリゴ糖」を溶いて与えてください。
自力で飲めないヒナにはスポイト等で直ぐに飲ませて下さい。どんなに弱ったヒナでも2時間もあれば大抵復活します。
これで駄目なら暖めて自然回復を待つしかないです。

また、
配合はこれより濃いと甘すぎて飲みすぎてしまう子が出てしまうので気をつけてください。
ソノウが水でパンパンになって焦った子が2羽(40羽中)いて、その内の一羽は2日後死んでしまいました。それに、糖分が羽について固まってしまいます。

3日ほどしたら徐々にブドウ糖は少なくして2日ほどで通常の水に戻せば良いと思います。
オリゴ糖を入れたのは、ヒナの腸内細菌を活性化させるためです。ブドウ糖もオリゴ糖も薬局で売っています。
後できるなら、鳥用のビタミン剤を数滴混ぜます。鳥(人間も同様)は日光浴をして体内でビタミンDを精製しますが、室内飼いの子は慢性的なビタミン不足になるので有効です。
産まれた時点でこの飲み水を与えれば、先ず死ぬ子はいないと思います。

近親交配の危険性については、こちらをご覧下さい。


…最後に、不慮の事故で死なせてしまった場合「殺した」と表現するのが嫌です。
殺すというのは、意図的なモノが読み取れる表現です。出来れば「死なせた」と言ってあげてください。

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